【単体考察】現環境におけるメガメタグロスの技(技構成)に関する考察 その2(技構成)【※S7~S10】
はじめに
前回の記事に引き続き、こちらの記事では
実際に様々な構築を参照して、メガメタグロスの
技構成に関して切り崩していきたいと思う。
その1でも言及したが、私個人の主観も入るので
何言ってんのこいつみたいな部分があると思うのであしからず。
USUM環境に入ってから実際に使用されていたメガメタグロスの
データを元に見て行きたいと思う。
今回は、S7~S10でぽけっとふぁんくしょん!
にのっていたメガメタグロス入りの206構築のデータを参照しました。
先ずは、ぽけふぁんに載っていたいわゆる上位構築の性格比を見てみる。
以上のような分布になった。その他は(せっかち わんぱく むじゃき おくびょう)
PGLのデータと見比べてみるといじっぱりの比率が少し高くなっていることが伺える。
更に興味深かった点は、2メガ構築の場合はようきがほとんどという点でした。
決め打ちは危険なのですが、補完としてグロスが採用されているような構築では
動かし易さからか、ようきが選択されることが多いようです。
次に、性格ごとの技の採用率をみていきましょう。
【いじっぱり】
()内は採用数/個体数
1.バレットパンチ(57/68・83.8%)
2.アイアンヘッド(55/68・80.8%)
3.アームハンマー(52/68・76.4%)
4.れいとうパンチ(34/68・50%)
5.しねんのずつき(28/68・41.1%)
6.じしん(15/68・22%)
7.かみなりパンチ(13/68・19.1%)
8.くさむすび(5/68・7.3%)
9.じだんだ(4/68・5.8%)
10.いわなだれ(3/68 ・4.4%)
11.コメットパンチ(2/68・2.9%)
以下1体のみ採用
おいうち、どくどく、みがわり、グロウパンチ
個人的には、かなり面白いデータがでてきたなと思いました。
いじっぱりグロスは、「バレットパンチ、アイアンヘッド、アームハンマー@1」
という技構成がほぼテンプレになっていることがまず分かります。
更に最も採用数が多かったのが「バレットパンチ」であるということ。
これは、いじっぱりグロスがサイクル構築のメガ枠として採用されているケースが
多かったことと関連していて、考えてみれば、採用意図や有用性にも納得がいきます。
バレットパンチの採用率が高い理由は、
ステルスロックや毒などの定数ダメージによる削りを勝ち筋に繋げるサイクル構築
と、サイクルを回せるだけの耐久を持っていて、かつ高いAからバレットパンチで相手を縛ることができるメタグロスの相性が良いからだと考えられます。
またどくどくが効かず、ステルスロックダメージもあまり稼げない鋼タイプ(ナットレイなど)を崩す打点として「アームハンマー」が多く採用されていることも見て取れます。
意外だったのは「しねんのずつき」に比べて「アイアンヘッド」が多く採用されているということ。
高火力による崩しが強力ないじっぱりグロスですが、命中安定ウエポンであるという点や怯み率が高いことから,ドヒドイデなどを崩せるしねんのずつきよりも重宝されているということでしょうか。
「しねんのずつき」が採用されているメタグロスは、ヒートロトムや、カプ・レヒレがパーティーに居ることが極端に多かったです。
またくさむすびと岩技の採用率が低かったのも面白いですね。
後述するようきと比べるとかなり低くなっています。
岩技を採用するメリットとして、リザードンYとウルガモスを縛れるようになる
というものがありますが、いじっぱりだとこれらのポケモンが最速であった場合
逆に上から縛られてしまうデメリットがあるため、くさむすび+岩技を採用しても
カバリザという並びに強く出られないので、採用率が落ちているのでしょう。
【ようき】
1.アイアンヘッド(131/134・97.7%)
2.れいとうパンチ(105/134・78.3%)
3.じしん(70/134・52.2%)
4.バレットパンチ(65/134・48.5%)
5.かみなりパンチ(58/134・43.2%)
6.アームハンマー(34/134・25.3%)
7.がんせきふうじ(27/134・20.1%)
8.いわなだれ(11/134・8.2%)
9.くさむすび(8/134・5.9%)
10.しねんのずつき(8/134・5.9%)
11.ステルスロック(4/134・2.9%)
12.じだんだ(4/134・2.9%)
13.どくどく(4/134・2.9%)
14.みがわり(3/134・2.2%)
一体のみ採用→大爆発
個体数が多い分、技の種類が豊富であったが、アイアンヘッドの採用率はなんと97%
採用していなかったのは3体のみで、その3体の構成はそれぞれ
1,れいとうパンチ バレットパンチ アームハンマー じだんだ
2,れいとうパンチ バレットパンチ アームハンマー じだんだ(技構成は同じだが別構築)
となっていた。れいとうパンチ+地面技+バレットパンチという部分は共通しているのが面白いですね。
ようきの方は、その1でみたPGLのものとあまり変わらないように見えますが、
がんせきふうじの採用率は、構築記事のあるもの、また、ようきに絞って見ると
高くなっていることが分かります。リザードンYやウルガモスより速いSから打つ岩技が強く、また後続に繋げるSダウンの追加効果が優秀であるということが伺えます。
実際にがんせきふうじが採用されているメタグロス入りの構築を見てみると、
2.ポイヒグライオン、激流ミズZゲッコウガなど、上から身代わりを貼るのが強いポケモン
と組んでいる場合がほとんどであった。自身が高いAとSで負担をかけつつも、裏のサポートがこなせるメガ枠として、採用されていることがわかる。
いわなだれと合わせて見ると、ようきグロスの岩技採用率は30%弱となっていて、
切る事ができないレベルまで上がってきていることが分かります。
意外だったのはやはり、くさむすびの採用率、いじっぱりでもようきでも高いとは言えません。では逆にどのような構築でくさむすびが採用されているのか、見てみたところ、構築に特にこれと言った共通点はなかったのだが、記事の中身まで見てみると、
カバリザの増加を受けて、(岩技+)くさむすびを採用。という記述がほとんどの記事で見られた。
まとめ
いじっぱりメタグロスは「バレットパンチ、アイアンヘッド、アームハンマー@1」
以上のテンプレートが存在し、@1,@2に入る技を自分のパーティーや
環境に合わせて柔軟に選択ができる。
ということが今回の考察で分かったことです。
もちろんテンプレートにはまらない技構成も多々あるとは思うのですが
この考察がメタグロス入りのパーティーを組む際の助けや、
対戦時、相手のメタグロスの型を考える際の助けになれば良いなと思います。